レビュープラスさまより「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書) 」を献本いただきました。
部下との関係や、人をまとめる立場にある方だと切実な悩みとしている人も多いのではないかと思える内容です。 いつも思うけど「献本いただいた」って言う表現はあってるのかな...
ま、いっか

本書は、欧米MBAではポピュラー日本ではほぼ浸透していない"人・組織を動かす仕組みと技術=マネジメントコントロール"を分かりやすく解説した初の新書である。「人を動かす力」を科学的に改名したこの仕組みは、アルバイトの管理をまかされた新人マネージャーから経営者まで、すべてのリーダーにとってヒントになる。
--本書より抜粋--

組織マネジメントするうえで行動結果環境この3つが重要であり、この組み合わせが上手くいくことで自分も・部下もモチベーションが上がり、仕事が楽しくなり、個人も企業も成長すると言っています。

組織の機能として「戦略を考えること」「戦略を実行すること」がある。戦略を考え、それを実行することで成果が出る。

戦略は10の出来でも、現場で2しか実行されなければ成果は20。
10(戦略)×2(実行)=20(成果)
現場で10の力で実行されると成果は100。5倍になる。
10(戦略)×10(実行)=100(成果)

最大限のパフォーマンスをするためにはどちらも大切なのですが、戦略の方に重点を置いてしまう場合が多いのでは?戦略はたしかに大切です。

みんなで一生懸命に頑張って努力しても、そもそもの戦略が間違っていたら、すべてが水の泡になる。タイタニック号の船員が頑張って働いても、船長が氷山に船を激突させてしまったら、みんな溺れてしまうようなもの
--本書より抜粋--

本書では戦略を実行するために必要となる3つのコントロールについて述べられています。

人を動かす3つの力(3つのコントロール)

  1. 行動コントロール
  2. 結果コントロール
  3. 環境コントロール

行動コントロールについて(ゴールに達するための行動をコントロールする)

行動コントロールは簡単に言うと業務をマニュアル化し、一定の品質を保つ事。プロでも素人でも関係なく、更にはやる気がなくてもマニュアル通りで結果を出す方法。失敗のリスクも少なく、新入社員でもベテランと同じような結果を出せるメリットがある。コンビニやファストフードなどのフランチャイズでアルバイトの指導に向いている。

数年後には辞めてしまうのが目に見えているアルバイトなど、人材育成への投資として回収出来ない場合に最も適している。求められるのは専門性や技術ではなくマニュアル遂行能力。
行動コントロールでのマイナス面としてあげられるのは、思考力低下・部分最適化(決められた事以外やらない)・人間性軽視などがある。

結果コントロールについて

次に結果コントロールについて触れています。結果コントロールは「ゴールそのものか、ゴールに極めて強い因果関係を持つ"結果"」をベースにコントロールする事と書かれていましたが、いまいちスッと理解出来なかった。自己解釈になりますが、目標(ゴール)を設定して、到達する手段は任せる。自由な発想や臨機応変な対応は出来るものの責任が大きくなると言う感じでしょうか。

とは言え、行動コントロールが基本として存在する必要は当然ながらあると思います。スターバックスを例に紹介されていますが、コーヒーを作る基礎は「行動コントロール」できっちり教え、身に付いたスタッフには「結果コントロール」により自由を与えお客様のニーズに合わせた対応を自身の判断で行えるようになる。

デメリットとしてあげられているのが、失敗のリスク・数字に表れない部分が評価されにくい・個人主義に陥る可能性・コントロール出来ない要素が不満に繋がるなど書かれています。

環境コントロールについて

最後に上記の「行動コントロール」「結果コントロール」を行う上で一番の礎となるのが「環境コントロール」。会社のOSと表現されている通り、組織の文化・風土を作り出す経営理念や目標・社内のしくみなどによるコントロール。社員が幸せになれば、お客様も幸せに出来る。そのためにはミッションを共有し、社員や経営者も同じ方向を見て一緒に歩く事が大切。

ここがしっかりとコントロールされていなければ、行動でも結果でもバラバラの無秩序状態になってしまうだろうし、この会社に属している意味も失ってしまうでしょう。

環境コントロールに必要なのは人。専門能力・学歴・業務経験よりも、基礎的能力と性格を重視すべきとの事。
基礎的能力とはコミュニケーション能力・思考力など。性格とは価値観。

プロフェッショナルマネージャーについて

これら上記3つのコントロールを行う者としてプロフェッショナルマネージャーが必要。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で自分の指示がどのコントロールにあたるのか常に意識することが大切。
プロフェッショナルマネージャーは「台本を作り、配役を決め、練習を指導する舞台監督」のようなものであり、部下がプロフェッショナルとしてステージで活躍できるように演出する。

新人教育にしても成長に応じたコントロールが必要になり、新人の間は「行動コントロール」を重視し、慣れ始め中堅になる頃には「結果コントロール」での評価に変更していく。

この他にも具体的なステップや実践事例として5つの分野での事例検証が掲載されています。
経営者だったり、部下がいる人だったりだけではなく、企業に属している人は特に呼んでおいた方がいい1冊かと思います。一番上の写真のように青字でハイライトされているので読みやすい本だと思います。

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