前々から観たいと思っていた映画「未来の食卓」。気がついたらAmazonで購入していて空き時間に少しずつ観ました。

舞台はセベンヌ山脈のふもとバルジャック村。村にある小学校の校長の決意でオーガニック給食を開始することになりました。
”未来の食卓を守るため”に始まったのです。

子供たちが歌う、誰かを責めてる場合じゃない現実

♪平野のセメント山へ流れ
僕らの田舎や泉に毒があふれる
嵐に暴風雨僕らの歴史も沈む
合言葉はいつも”健康なフリを”
暮らしのために空気を買う
石油マネーは命を脅かす
地球のどこにも逃げ場はない
さまよう無断居住者人ごとじゃない
世界を変える時が来た
樹々を持て民衆よ
今こそ立ち上がる時が来た
明日に続く世界のために
誰かを責めてる場合じゃない
自分たちが動かなければ始まらない
闘いの時が来た…

♪明日に続く世界のために
樹々を持てばビンタを食らうかも
”まだ先のこと”だって?やり返せ
葦の軍隊を立たせろ
ひざまずくのはもう終わり
確かに地球は丸いけど
誰にとってもこれからも丸いのかな
世界を変える時が来た
樹々を持て民衆よ
今こそ立ち上がる時が来た
明日に続く世界のために
誰かを責めてる場合じゃない
自分の力で始めよう
闘いの時が来た...

このフレーズは歌詞で、オーガニック給食を実施している学校の子供たちが歌っているものです。
全てフランス語なので、耳にしているだけでは軽快なリズムだけが残りますが、歌詞を見ると深刻な内容が歌われていたことがわかりました。

オーガニック給食

オーガニック給食とは、農薬など化学製品を使わずに育てた食材で作った給食で、なるべく地元の食材を使うようにしています。
オーガニック食材は通称BIO(ビオ)と呼ばれ、フランス語のBiologique(生物学的なの意味)から来ています。日本でオーガニックは有機、有機栽培などと呼ばれています。

オーガニック給食初日のメニュー
  • タマネギサラダ
  • ミートソーススパゲティ
  • ヨーグルト
  • ぶどう

子供たちは、これまでのオーガニックではない食材を使った給食と、オーガニック食材を使った給食を口にして、違いをはっきりと認識し、オーガニック食材の味を覚えていきます。
学校の畑では子供たちが種を撒き、育っていく野菜の成長を観察していきます。野菜があまり好きではない子供も、収穫をして口にすることで、自分で育てたオーガニック野菜に興味を持ちはじめるようになりました。

オーガニック給食の波紋

オーガニック給食が開始されると、子供たちをはじめ、両親、調理師、村全体へと変化が見られるようになりました。

両親
  • 家庭の食事もオーガニック食品を使うようになった
  • 必要なもの以外か買わなくなった
  • 洗剤などもオーガニックに変えた
  • 食品の海外輸入を再検討するようになった
  • ソーラーパネルで発電するようにした
  • 環境問題全般に意識を持つようになった
調理師
  • スタッフの労働時間は長くなった
  • 既製品を使用しなくなり、調理に工夫をするようになった
  • 子供たちのために働くことで自分の職業が教育の仕事でもあると自覚
村全体
  • オーガニック商品関係者との会合を開く(農業従事者、オーガニック商品取扱店など)
  • オーガニック野菜を作る人が増加
  • 村議会の議員が訴えに賛同

"世界中で撒かれる化学肥料は年間1億4千万トン"

おいしいものの裏側

[ソーセージ]
鉛・保存料・科学調味料・リン酸塩・亜硝酸塩

[水]
硝酸塩・殺虫剤

[パン]
鉛・カドミウム・殺虫剤

[バナナ]
鉛・殺虫剤

心を痛めるのは誰...

これらの内容はフランスでの例ですが、日本でも多く口にする機会のある食品です。これら食品がどのような環境で口に運ぶまでになったかを知りません。
農薬などの化学肥料を使用している農家では、実際に身体異常を持つ子供が生まれています。ガン、白血病、不妊症など、地元民の健康を確実に害していたのです。
この事実に一番に心を痛めるのは母親。これまでの自分や家族の環境、食事などについて重い責任を痛感するのです。

「まずは気づくこと」


画像:未来の食卓

このフレーズは映画から受け取ったメッセージです。
気づかないままでいることで疑問に思わず、危険なものを口にすることがあるということ。そして、知ることで行いを顧みて、これからの行動につながるということです。

作品では普段口にしているものについて衝撃を受けるような事実も述べられています。それは遠い海の向こうだけではなく、身近な環境でも考えられるということ。その衝撃に立ち向かうように行動に移している人たちがいることも忘れてはいけませんね。

この作品は世代を超えた人々へのたくさんのメッセージを発信しています。お母さんをはじめ、子供たち、お父さん、どんな人にも観てもらいたい作品です。それぞれの立場で受け取るメッセージがあるはずです。

日本でも未来の食卓を考えてみましょう。

関連リンク

映画『未来の食卓』公式サイト


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